☆界面活性剤の種類☆

前回の記事にて界面活性剤の「か」、界面活性剤の基礎中の基礎について紹介しました。本記事では界面活性剤の種類について詳しく説明していこうと思います!

※前回の記事:☆界面活性剤ってなに?☆


界面活性剤の種類

界面活性剤の種類は大きく分けて4種類存在します。それぞれの特徴と、どのような製品に配合されているのかをまとめました。

ノ二オン(非イオン)界面活性剤

ノ二オン界面活性剤
水に溶けた際に親水基がイオン化しない界面活性剤です。イオンを持たないため、様々な処方に配合することが可能です。一般的に起泡力は弱く、可溶化力・洗浄力が強い。
配合される製品例:化粧品全般。クリーム、化粧水、シャンプー、コンディショナー、リップ、クレンジングなど多岐にわたります。
成分名例:〇〇酸PEG-△、○○酸ポリグリセリル-△、○○酸グリセリル、PEG-△水添ヒマシ油、○○MEA、○○DEA、○○ス-△、○○グルコシド

 

アニオン(陰イオン)界面活性剤

アニオン界面活性剤
水に溶けた際に親水基がアニオン(陰イオン)となる界面活性剤です。乳化力はノ二オン界面活性剤より劣りますが、起泡力・洗浄力に優れている。そのため、一般的に洗浄剤の主成分に使われます。また、乳化補助作用もあるため、クリームにも配合されることがあります。
配合される製品例:洗浄剤全般。シャンプー、洗顔、ハンドソープ、ボディソープ。クリームや乳液等の乳化系にも。
成分名例:○○Na、○○K、○○TEA

 

カチオン(陽イオン)界面活性剤

カチオン界面活性剤
水に溶けた際に親水基がカチオン(陽イオン)となる界面活性剤です。帯電防止や殺菌、柔軟作用があります。セタノールやステアリルアルコールなどの高級アルコールと併用して配合するとαゲルが形成され、乳化力の高い製剤を調整可能です。一般的に刺激に繋がりやすい成分とされている。
配合される製品例:コンディショナー、柔軟剤、殺菌効果のある製品(ハンドソープやハンドジェル)
成分名例:○○クロリド、○○ブロミド、○○アミン

 

両性界面活性剤

両性界面活性剤
水に溶けた際にpHによって親水基がアニオン(陰イオン)やカチオン(陽イオン)となる界面活性剤です。アニオン界面活性剤と併用で配合されることが多く、泡立ち補助や刺激緩和作用があります。
配合される製品例:シャンプー、ボディソープ、洗顔ソープ
成分名例:○○酢酸Na、○○ベタイン、○○スルタイン、○○レシチン

最後に

界面活性剤の4種類について説明しましたが、それぞれどのような作用があるのか分かりましたでしょうか?界面活性剤の成分名にはそれぞれ共通する文字があるので、どの界面活性剤に分類されるのかの判断材料になります。ぜひ覚えて頂ければと!

また、成分名例が何種類か分かれていますが、それぞれ特徴が異なります。

それぞれの特徴については、

また別の記事にて解説しようと思いますのでしばしお待ちよ!